読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ShowTaro

ソース:https://medium.com/@showtaro

孤独な青年の欠いたもの

 

f:id:tarome731:20170214023406j:plain

興味がない

アレキサンダーは他人の話を遮る。それが彼にとって正義であるからだ。

 

なぜかって?無駄な時間だからさ。バカの話を聞いているほど彼の人生は暇じゃない。

アレキサンダーの口癖は「俺は周囲に恵まれている」だ。

 

彼は彼の身近な人間を愛している。彼は彼の大学のサークルの仲間は変わり者で優秀、高校の仲間も大学ほどではないがいっぺん変わった人たちが多くて興味深いと思っている。感情に素直になれる仲」であり、「本音で言って分かり合える仲間と評価している。

 

中学時代のアレキサンダーは暗かった。それは、中学のクラスメートがあまりにもバカでくだらなかったからであると彼は言う。

 

アレキサンダーは孤独だった。中学時代の彼に取り柄はなかった。だから彼は信じていた。彼自身の行動を信じるしかなかった。「勉強して見返してやる。」

 

アレキサンダーは地元じゃ名の知れた高校の生徒だった。入学した途端、彼は「ここの奴らなら俺をわかってくれるはず」と胸を高鳴らせた。そして彼は周囲に歩み寄った。周囲は彼を受け入れ、彼は自分の存在の果実の甘美に酔った。

 

勉強している奴は違うな

これがアレキサンダーの結論だった。

「勉強していない奴なんて面白くもないクソ野郎共だ。」

 

アレキサンダーはまた勉強した。血のにじむほどの努力を経た。一流と謳われる大学に入学するために。そしてその目的を果たした。

 

アレキサンダーにとって自らが通う大学に大きな誇りがある。学生証を取り出す瞬間、SNSにプロフィールを書くとき、大学の名前がわかる形でのSNSへのポストに快感があった。

 

「周囲は俺に注目している。俺は変わり者で、俺の仲間も変わり者。そして、優秀である。」

アレキサンダーはそれを信じていた。

 

しかし、アレキサンダーは次第に感づいてはいた。「自分は外に出ればまだ孤独」。

 

しかし、それは認め難い事実。「俺は変わり者で魅力的。優秀である。誰にも価値を感じられるべき存在。俺の価値がわからないのは妬み、もしくは聞き手の知識不足。」と納得させた。

 

アレキサンダーは自らの誇りある価値観の否定要素を認めたくなかった。青春時代の受験勉強の努力は絶対で誰もが評価しなければならない絶対的価値観であることと、そこで勝利した彼は絶対に周囲に承認されるべきであると信じていた。「自分の周囲の奴らは俺のことをわかってくれる。彼らには素直になれるし本音で分かり合えている」。

 

ああ愚か!愚かすぎる。愚かでならない。

 

20歳のアレキサンダーは彼の地元に帰ったとき恐れた。20歳になるとその国では同窓会が行われることが習わしである。彼は過去の孤独を大学の仲間には隠していた。しかし、それを隠すためには20歳の同窓会に出席するという事実が欲しかった。しかし、孤独が怖い

 

孤独への痛みから彼らに「こいつらの話を聞くことは、こいつらを尊重してしまうことは、こいつらと分かり合えてしまうことは、俺の誇りを、あの努力を否定してしまうことに他ならないのではないか。」という葛藤に悩んだ。

 

歩み寄れない!

 

問題は取り柄だったのだろうか。

その歩み寄り、その尊敬・尊重の念こそが手段として至高だった。

 

彼も彼の親しい仲間も普通だった。変わっているという事実を認めるために周囲に認めさせるために踊らされた日々を恥じた。彼らが分かり合えたと感じることができたのは、ただ歩み寄りあったというシンプルなことだけだった。そして、どの立場からなのか友人に評価を下したのだ。

 

彼は改めた。勇気を持った。

興味を持とう